日本選手の活躍で盛り上がりを見せているパリオリンピック。

地元・福岡出身の選手たちの健闘ぶりにも注目が集まっています。

2012年のロンドンオリンピック以来、12年ぶりにオリンピックの決勝の舞台へ戻ってきた競泳の鈴木聡美選手。

33歳、日本競泳のこれまでの歴史の中で最年長でのオリンピック出場です。

日本で午前4時すぎという時間にもかかわらず、地元の遠賀町からはこれまで以上に大きな声援が送られました。

活躍したロンドンオリンピックのTシャツを持ってきた鈴木選手の叔父、入江徹さん(64)はー。

◆鈴木選手の叔父 入江徹さん
「出したばっかりです、きょうのために。ゲン担ぎです。12年前の輝きをまた見せてもらいたい」

12年前に銀メダルを獲得した200メートル平泳ぎで、当時と変わらない積極的な泳ぎを見せます。

第8コースが鈴木選手。

先頭に食らいつき4着でゴールすると、自分に拍手を送ります。

◆競泳 鈴木聡美選手
「最低限、選考会より速く泳ぐことができたので拍手しました。4位まで順位を上げられたのは、『もう少し狙ってもいいのでは』と思うので、これが終わったらコーチと相談したい」

◆鈴木選手の叔父 入江徹さん
「涙だけで大変です。良かった。良い泳ぎをしました!」

今後の活躍にも期待が高まります。

福岡出身選手の活躍は、ほかにも…。

バドミントンでは北九州市出身の松山奈未選手が女子ダブルスの準々決勝に登場。

高校時代からペアを組む志田選手と抜群のコンビネーションで得点を重ねます。

危なげなくストレートで勝利を収め、準決勝進出を決めました。

卓球の早田ひな選手も、シングルスの準々決勝へ。

北朝鮮の選手とフルゲームの熱戦の末、準決勝進出を決めました。

スタンドからは日の丸がー。

母校・福岡県中間市の希望が丘高校の教職員らが書いたものでした。

早田選手の後押しとなったはずです。

高校生の時にはすでに世界の舞台で活躍していた早田選手。

◆“早田ひな2世”がエール

当時の様子について卓球部の石田先生は…

◆希望が丘高校・卓球部 石田真太郎先生
「練習する姿から『卓球が大好き』というのがあふれ出るぐらい常に楽しそう」

早田選手の「笑顔」が強く印象に残っているといいます。

そんな中、今、「早田ひな2世」として注目されている選手がいます。

それが石田心美さん、12歳の中学1年生。

石田先生の娘です。

去年、全国大会で優勝した心美さん。

中学生ながら普段は高校生に交じって練習しています。

◆希望が丘高校・卓球部 石田真太郎先生
「(早田選手と)同じように卓球が大好きで、当たり前のように毎日卓球をして過ごしているのがすごい」

4歳の時に早田選手と同じ石田卓球クラブで卓球を始めた心美さん。

Q.将来どんな人になりたい?
◆石田心美さん(当時7歳)
「ひなちゃん」

彼女には忘れられないラリーがあります。

当時4歳の心美さんの相手は、なんと早田ひな選手。

オリンピックで活躍する憧れの先輩の姿に未来の自分を重ねます。

Q.早田ひな選手はどんな存在ですか?
◆石田心美さん
「とてもすごい存在です。オリンピックで金メダルを取ってほしいです」

早田選手も次の準決勝に向け、さらに気合いを入れています。

◆卓球 早田ひな選手
「東京オリンピックからの3年間、この試合で勝つために練習を積んできたので、後悔のないよう頑張りたい」

期待の競技は、まだ続きます。

柔道では、久留米市出身の素根輝選手(24)が、ついに登場。

東京オリンピックに続く連覇を目指します。

◆柔道 素根輝選手
「今回は有観客ですごいたくさんの方が会場にいると思うので、そういった部分で多分前回(の東京五輪)とは違う。気持ちで戦うような感じになると思う。必ず金メダルを取りたいと思います」

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