1日、開場から100周年を迎えた甲子園球場ではプロ野球・阪神の試合や、高校野球の全国大会などが開催されていますが、特に日中に試合を行う高校野球では選手だけでなく、応援団の生徒や観客の暑さ対策も課題となっていて、球場を運営する阪神電鉄は去年、内野スタンドを覆う球場の屋根「銀傘」を応援団などが入場するアルプススタンドまで広げる構想を発表していました。

2日は工事計画に関する会見が開かれ、ことし11月に着工し、2028年3月の完成を目指すことが発表されました。

拡張される銀傘はアルプススタンドの7割の面積を覆うことができる計画だということで、銀傘を支えるために球場の外に新たに建設される建物を含めて、総工費はおよそ150億円を見込んでいるということです。

阪神電鉄の谷本修取締役は「選手だけではなく、応援団の皆さんも含めて高校野球の文化だ。応援団の皆さんの暑さ対策をしっかりやっていきたい」と話していました。

会見に同席した高野連=日本高校野球連盟の寶馨会長は「暑さ対策や雨天時の対策になる。新たな歩みを進められることに心より敬意を表したい」と話していました。

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