夏の全国高校野球では大会前に代表校の選手たちが行う甲子園球場での練習が慣例でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大以降実施されておらず、去年は練習に代わって球場の見学が行われ、ことしのセンバツ高校野球では5年ぶりに大会前の甲子園練習が復活しました。

2日は、1日に開場から100周年を迎えた甲子園球場で、夏の全国高校野球の49の代表校の選手たちによる練習が5年ぶりに再開されました。

初日は26校で、午前中、初出場の南北海道の札幌日大高校や秋田の金足農業などが参加しました。

このうち、札幌日大高は午前8時すぎから20分間、練習を行いました。

実践形式のバッティング練習にほとんどの時間をあてて、ランナーを進めることを意識しながら鋭い打球を何度も打っていました。

札幌日大高のキャプテン、菊地飛亜多選手は「今まで来たことのない場所で、これまでの球場とボールの見え方の違いなどがあったので一度練習することができてよかったです。開場から100年という記念の年に夏に初出場は運命だと感じます。日本一を目指したい」と話していました。

代表校の練習は4日まで行われます。

大会は8月7日に開幕し、3日の休養日を含む17日間の日程で開催され、新たな暑さ対策として試合を午前と夕方に分けて行う2部制が開幕から3日間、導入されます。

盛山文科相“おかしいと思ったらすぐストップし対応徹底を”

盛山文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で8月7日に開幕する夏の全国高校野球について「今回少し工夫して始めるようなので、いろいろなやり方を担当者で考えてもらい、事故がないように努めていただきたい。現場でおかしいと思ったらすぐストップし、対応するということを徹底してもらいたい」と述べました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。