(22日、第154回九州地区高校野球大会1回戦、佐賀北5―4春日)
佐賀北が3投手の継投で春日(福岡)との接戦を制した。
佐賀大会と同様に先発は右横手投げの高柳俊介だったが、三回までに4四死球を与えるなど制球が定まらず、3点を失って降板。四回からマウンドに上がったのは、背番号11の渡辺悠生(ゆうき)。これが公式戦の初登板だった。
「自分のピッチングをすることだけ考えて全力でいった」と渡辺。2イニングを三者凡退で抑える好投を見せた。だが、六回の先頭打者に内野安打で出塁されると、「クイック投球に慣れてなくて」。次打者に四球を与えて無死一、二塁のピンチを招いたところで、今度は3番手の稲富理人(まさと)が登板。「佐賀大会でピンチでリリーフすることもあったので、別に緊張しなかった」と、次の3人を抑えた。稲富は七回に自らの暴投で1点を失い、春日に追いつかれたが、九回に味方打線がスクイズでリードを奪うと、その裏はきっちり三者凡退で締めた。
それぞれの投球を自己採点し、渡辺は「55点。短いイニングしかいい投球ができなかった」。稲富は「60点。真っすぐにあまり伸びがなかった」と2人とも自分に厳しめ。本村祥次監督は「夏を考えると、高柳、稲富の投手2人だけでは厳しいので渡辺を間にはさんだ」という。まずまずのデビュー戦だった。
準々決勝は強豪の明豊(大分)戦。渡辺は「めっちゃ強いので、自分の全力を出し切れたら」。(酒瀬川亮介)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。