目次

  • ◇レギュレーション

  • 《見どころ》

◇レギュレーション

ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目

【採点】
▽技の難しさを加点式にした「Dスコア」と
▽技の出来栄えや美しさを10点満点から減点する「Eスコア」を合計したうえで、ラインオーバーや落下などを減点する方式で行われる

《見どころ》

2連覇なるか 橋本大輝 予選3位通過

団体で金メダル獲得

東京オリンピックで史上最年少の19歳で個人総合金メダルを獲得した日本のエース、橋本大輝選手が2連覇を目指します。27日に行われた男子予選では3種目目の鉄棒の最後の着地で大きく前に手をつくミスが出て得点を伸ばせず、種目別鉄棒の決勝を逃すなど6種目のうち3種目で13点台と精彩を欠き、予選3位で決勝に進みました。

橋本選手はことし5月、練習中に右手の中指を痛めて満足に練習が積めず、体力も低下していて、予選後には「しんどかった。どんどん体が重くなって大変だった」と話すなど、不安を抱えたまま団体決勝に臨みました。
それでも、1種目目のゆかで冒頭G難度の大技「リ・ジョンソン」を決めて14点台後半の高得点をマークしたほか、2種目目のあん馬で落下がありながらも、最後の鉄棒では、F難度の「リューキン」やG難度の「カッシーナ」など、手放し技を落ち着いて決めると、最後の着地も止めて、2大会ぶりの団体金メダル奪還に大きく貢献しました。復調の兆しを見せたエースが内村航平さん以来となる個人総合2連覇に挑みます。

ライバルは中国の張博恒 予選1位

橋本選手の最大のライバルとなるのが、強豪・中国の張博恒選手です。橋本選手と張選手は、これまで国際大会でしのぎを削ってきました。張選手は27日の予選で、6種目中2種目で15点台の高得点をマークし、すべての種目を高い完成度で演技をこなすなど、6種目の合計は88.597と2位に1.732もの差をつけてトップに立ち、圧倒的な強さを見せていて、2人の金メダル争いに注目です。

予選2位 岡慎之助にも注目

さらに、個人総合の決勝には、オリンピック初出場、20歳の岡慎之助選手が登場します。柔軟性のある美しい演技が持ち味で、世界ジュニア選手権を15歳で制した若手のホープです。
男子予選では、すべての種目で安定した演技を見せ、橋本選手を抑えて全体の2位で決勝進出を決めたほか、団体の決勝でも、ゆかや平行棒などで高得点をマークして、チームに大きく貢献しました。
岡選手は「個人総合でもミスなく最後までやりきって金メダルを目指して頑張りたい」と話していて、張選手と橋本選手の金メダル争いにどれだけ食らいつけるか、注目です。

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