大分県出身の阿南準郎さん、本名、阿南潤一さんは1956年に広島に入団して主力の内野手としてプレーし、1970年に移籍先の近鉄で現役を引退しました。

現役引退後の1975年には、広島の当時の古葉竹識監督のもとでコーチとしてチーム初のリーグ優勝を支え、1986年に古葉さんのあとを受けて監督に就任しました。

就任1年目のこの年、北別府学さんをはじめ強力な投手陣を中心に、守り勝つ野球でチーム5回目のリーグ優勝に導きました。

広島の監督を3年間務めたあとはフロント入りして球団本部長などを歴任しました。

球団によりますと阿南さんはきのう、亡くなったということです。

86歳でした。

阿南さんが亡くなったことを受けて、球団は31日夜、広島市のマツダスタジアムで行われるDeNA戦で半旗を掲げ、監督、コーチ、選手は喪章をつけてプレーすることにしています。

広島 新井貴浩監督「紳士的で優しい方だった」

プロ野球、広島の新井貴浩監督は「突然のことでびっくりしているし、さみしい。私が若いときは球団本部長を務めていたが紳士的で優しい方だった。偉大な先輩で残念だがご冥福をお祈りしたい。阿南さんのことを心に置きながらきょうの試合を戦いたい」と話していました。

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