パリオリンピックは30日、卓球男子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング15位の戸上選手は、世界ランキング126位でスロベニアのダニ・コジュル選手と対戦しました。

戸上選手が得意とする独特の回転をかけるレシーブ「チキータ」を警戒する相手に苦しんだほか、緊張もあって第1ゲームを落としましたが、第2ゲームでは徐々に攻撃的なスタイルを取り戻し、強力なフォアで打ち合いを制すなど、ゲームカウントを1対1の五分に戻しました。

第3ゲームは奪われましたが、戸上選手は第4ゲームのタイムアウトをきっかけに気持ちを切り替えると「カミソリドライブ」と呼ばれる得意の大きく曲がるドライブを見せるなど、ペースを取り戻して残りのゲームを連取し、ゲームカウント4対2の逆転勝ちで3回戦に進出しました。

戸上「自分のスタイルを貫くことができた」

戸上選手は、第4ゲームで立ち直るきっかけになったタイムアウトについて「サービスの主導権がなかなか取れなくて迷っていたところ、監督から戦術を練っていいと言ってもらえて、そこで頭を切り替えられました」と振り返りました。

そのうえで「緊張もあり、持ち味の攻撃的な卓球を出し切れないところもありましたが、終盤にかけて流れもよくなり、自分のスタイルを貫くことができました。勝ち切れて本当にうれしいです」と話していました。

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