能登半島地震で大きな被害を受けた石川県内の奥能登4市町にある全6高校が、20日に開幕する春季の北信越地区高校野球県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)に出場する。金沢市内で11日、組み合わせ抽選会があった。3月の選抜大会に出場した日本航空石川(輪島市)は4月27日に小松市立との初戦を迎える予定だ。
日本航空石川は、地震後に校内も断水し、敷地には地割れが広がった。選抜大会には山梨県内で練習を重ねて出場。今後は石川県内で練習し、春季大会に備えるという。
この日開かれた県高野連の理事会では、奥能登の6校(穴水、門前、日本航空石川、輪島、能登、飯田)を支援することも決めた。春季大会での交通費や宿泊費を補助する。
断水が続く飯田(珠洲市)は、練習時間を短縮。グラウンドに亀裂が入り、練習できるスペースが限られているという。山田恵大主将(3年)は、「全員で野球ができるとやはり楽しい。被災地の方や地域の方々を勇気づけられるようなプレーや姿勢をみせたい」と意気込んだ。初戦で金沢市工と当たる。
今春の選抜大会で県勢初の4強入りを果たした星稜は、門前との初戦が決まった。県高野連の居村吉記会長は、選抜での県勢2校の活躍に触れ、「県全体を元気づけるものだった。大きな勇気と希望をもたらしてくれた」とたたえた。(小崎瑶太)
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