ガリゴス選手(左)が謝罪に来たことを報告した永山竜樹選手=永山選手のXから

 パリ・オリンピック柔道男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹選手(SBC湘南美容クリニック)が29日、X(ツイッター)を更新し、不可解な判定で一本負けとされた準々決勝の対戦相手と「和解」したことを明らかにした。永山選手は「彼から謝罪の言葉がありました」とつづり、2人で笑顔でポーズを取る写真も添えられた。

 準々決勝でフランシスコ・ガリゴス選手(スペイン)と対戦した永山選手。ガリゴス選手が審判の「待て」の後も寝技を解かなかったにもかかわらず、永山選手は絞め技で失神したとして一本負けと判定された。永山選手は敗者復活戦から勝ち上がり、銅メダルを手にした。

 全日本柔道連盟側は試合後に審判団に抗議したが、判定は覆らず、日本男子の鈴木桂治監督は「『待て』と言われても絞め続けることが柔道精神にのっとるのか」と疑問を呈していた。

 Xで永山選手は畳の外で物議を醸していることを指してか、「彼(ガリゴス選手)にとっても不本意な結果だと思います」と気遣った。さらに「オリンピックの舞台で彼と全力で戦えた事を幸せに思います。誰がなんと言おうと私たちは柔道ファミリーです!」と述べた。【パリ岩壁峻】

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