【仙台市(JR東日本東北)-大垣市(西濃運輸)】始球式をする競輪選手の宮下一歩さん=東京ドームで2024年7月29日、宮間俊樹撮影

 第95回都市対抗野球大会第11日は29日、東京ドームで準決勝が行われた。第1試合のJR東日本東北(仙台市)―西濃運輸(大垣市)戦で、元王子で現役競輪選手の宮下一歩さん(31)が始球式を務めた。

 宮下さんは2015年に王子に入社。その年にチームは本大会4強入りしたが、自身は東京ドームのグラウンドに立てなかった。初のマウンドからの一投はノーバウンドで低めに決まった。「不安は大きかったが、しっかり投げられた。ストライクが取れたので100点」と喜んだ。

 2年間所属した王子の引退後、「野球ではない違う種目でプロを目指したかった」と競輪に転向。2019年7月にデビューし、通算425戦108勝、優勝5回。始球式後に観客から「頑張れよ」と声をかけられた宮下さん。「始球式をさせてもらい、競技は違うが、お客さんが多いところで競輪で走りたいと思った。次は競輪選手として有名になって戻ってきたい」と気持ちを新たにした。【安田光高】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。