28日に行われたパリ・オリンピックのバスケットボール男子の南スーダン対プエルトリコ戦で、試合前に両国の国歌を流した際、南スーダンの国歌の代わりに誤って隣国スーダンの国歌が流れるミスがあった。南スーダンはミスにもかかわらず奮起し、五輪での初勝利を飾った。
南スーダンは20年以上の南北内戦を経て、2011年にスーダンから分離独立した。AP通信などによると、誤った国歌は約20秒間流れ、観客らからブーイングが起きた。
その後、南スーダンの選手たちが胸に手を当てると、対戦相手のプエルトリコの選手たちも同じようなポーズを取り、観客からは拍手が起こった。約3分後に正しい国歌が流れると、観客からは喝采がわいた。
南スーダンのヌニ・オモト選手は試合後、「我々の炎に油を注いだ。明らかに侮辱されたと感じた」と語りつつ、共感を示したプエルトリコの選手たちや観客に対し感謝を示した。
パリ五輪では26日にあった開会式のパレードで、韓国の選手団を誤って「北朝鮮」と紹介するミスがあり、国際オリンピック委員会のバッハ会長が韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に電話で謝罪している。【パリ金子淳】
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