第106回全国高校野球選手権静岡大会(朝日新聞社、静岡県高野連主催)は29日、草薙球場で決勝がある。独自大会を除いて初めての決勝進出で春夏を通じて初の甲子園出場を狙う聖隷クリストファーと26大会ぶり6回目の夏の甲子園を目指す掛川西が対戦する。

 今大会ノーシードの聖隷は1回戦から6試合を勝ち上がってきた。チーム打率は2割9分、計21犠打を記録するなど手堅い攻撃で好機を生かす勝負強さを見せてきた。エース袴田は巧みな投球術で打たせて取る投球が持ち味だ。両エースによる息詰まる投手戦となった準決勝の静岡戦は、九回に稲岡、伊藤の連続適時二塁打を含む3安打を集めて逆転。袴田は要所を締め、被安打4で完投した。

 聖隷はコロナ禍の2020年夏、7イニング制で行われた県の独自大会で優勝。21年秋の東海大会では準優勝を果たしたが、出場が有力視された22年春の選抜大会に推薦されなかったことがある。

 2回戦から登場したシード校の掛川西は、ここまで5試合でチーム打率3割3分で打撃が上り調子。準決勝の加藤学園戦では、4打数4安打の佐藤、ともに適時三塁打を放った堀口、山下の中軸が活躍した一方で、1試合6犠打と手堅い攻めも見せた。投手陣も堅守に支えられ、5試合で失点7と安定している。(斉藤智子)

両チームの今大会戦績

 聖隷クリストファー     掛川西

 5―2島田商   【1回戦】

 8―1川根    【2回戦】  2―1浜松城北工

(7回コールド)

15―5焼津水産  【3回戦】  9―1袋井

(6回コールド)

 5―4常葉大菊川 【4回戦】  3―2日大三島

 4―2知徳    【準々決勝】13―0駿河総合

               (5回コールド)

 3―2静岡    【準決勝】  6―3加藤学園

チーム打率.291     チーム打率.331

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