【仙台市(JR東日本東北)-神戸市・高砂市(三菱重工West)】六回裏神戸市・高砂市2死満塁、石井雄也が左飛に倒れて好機を逸する=東京ドームで2024年7月27日、三浦研吾撮影

第95回都市対抗野球大会準々決勝(27日・東京ドーム)

○仙台市・JR東日本東北6―1神戸市・高砂市・三菱重工West●

 1回戦で前回4強の春日井市・王子から5点、2回戦では前回王者の豊田市・トヨタ自動車から9点を挙げて強打を印象付けた神戸市・高砂市だったが、この日はなかなか火がつかない。得点圏に走者を進めてもあと一本が出ず、主導権を握れないまま散発6安打1得点に抑えられた。

 5点を追う九回。相手投手の3四球で1死満塁の好機を作ったが、代打の笹治健汰が二飛で倒れて2死。続く4番・西岡武蔵は「何とか後ろにつなごう」としたが、変化球でカウントを稼がれ、最後は低く沈む球に手を出して三振。相手の配球に封じられ、「やりたいようにやられた」と唇をかんだ。

 対策は練った。しかし、「相手の投球術が上だった」と津野祐貴監督が語るように、仙台市の4投手はそれぞれ思った以上に直球に力があったり、変化球を低めぎりぎりに制球してきたり。それに対応できなかった。

 プロ野球・阪神から加入し1、2回戦でともに複数安打を放った北條史也は「流れを作る一本が打てなかった」と悔やみ、この日2安打を放って気を吐いた1番の朝日晴人も「テンポよく投げられた」と沈痛な表情を浮かべた。好投手をいかに攻略するか。チームをさらに大きく飛躍させるための宿題だ。【黒詰拓也】

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