パリ五輪の開会式で、セーヌ川を船でパレードする日本選手団=26日、パリ(共同)
あいにくの激しい雨の中でも、パレードの船上から日の丸の小旗を大きく振り、セーヌ川沿いの歓声に笑顔で応えた。フランス・パリ中心部で26日(日本時間27日)開かれた五輪開会式。「わくわくしている」「実力を出し切りたい」。祝祭に参加した日本の選手たちは高揚感に包まれた。高速列車TGVの路線網破壊行為もあり、厳戒態勢が敷かれる中でも多くの観客が詰めかけた。 日本選手団は93番目で、ヨルダン、カザフスタン、ケニアと同じ船で登場。選手たちは白いジャケットの上に雨具のポンチョをかぶり、笑顔で手を振った。 「応援していて良かったと思ってもらえるような結果と試合をお見せしたい」と誓ったボクシングの岡沢セオン(28)はカメラに向かっておどけてみせた。卓球の張本美和(16)は「自分が納得する練習ができているので、とても楽しみ」と闘志を燃やした。 川岸では観客が傘を差しながら式典に見入った。東京五輪でボランティアをした会計事務所員神戸祐子さん(63)は「絶対に現地で見たいと思っていた」と期待を膨らませた。
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