パリ・オリンピックの開会式では26日、西アフリカ・マリ生まれでフランスとの二重国籍を持つ黒人の人気歌手、アヤ・ナカムラさんが出演した。フランスでは以前から開会式への出演が取りざたされており、フランスの極右団体が差別的な批判を行ったことから物議をかもしていた。
開会式は「自由」「友愛」などのテーマごとに、セーヌ川の河畔などで歌や舞踏などが披露された。アヤ・ナカムラさんはこのうち「平等」をテーマとするセクションに出演し、パフォーマンスを披露した。
アヤ・ナカムラさんの開会式への出演は以前から取りざたされており、反対するフランスの極右団体は3月、セーヌ川で「とんでもない、アヤ。ここはパリだ。バマコ(マリの首都)の市場ではない」と書かれた横断幕を広げた写真をSNS(ネット交流サービス)に投稿。マクロン大統領は4月、地元メディアで「真に差別的な行動がありショックを受けた」と語り、開会式への出演が実現することへの期待を示していた。【パリ金子淳】
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