“川奈の女神”は、勢いにのる21歳のヒロインに微笑んだ。
21日(日)、第42回フジサンケイレディスクラシックが川奈ホテルゴルフコース・富士コースで大会最終日を迎えた。
最終組には、2週連続優勝を狙う単独トップの竹田麗央。ツアー20勝、今季すでに2勝をあげている実力者の鈴木愛。去年この大会で6位タイフィニッシュ、「相性はいい」と語る27歳、野澤真央が名を連ねた。
そんな中、スタートダッシュを決めたのは初優勝を狙う野澤真央。「自分でもビックリした」と、スタートの1番ホールから3連続バーディーを奪い、一気に首位の竹田へ1打差に詰め寄る。
しかし優勝争いが大きく動いたのは7番ホール。竹田が第2打をピンそば2mへバーディーチャンスにつける一方、トップタイで並んでいた野澤真央が3パットのボギー。2打差で追う鈴木愛も1mのパーパットを外す。竹田は難しい右へ曲がるスライスラインを読み切り、このホールで竹田が一気に2打のリードをつけた。
前日「最後の9ホールが大事だと思うのでがんばりたい」と、バックナインに照準を合わせていた竹田。
その言葉通り、優勝争いを左右する上がり3ホールで、その栄冠をぐっとたぐり寄せる。
16番Par5は積極的に2オンを狙い、グリーンをオーバーするも第3打を寄せてバーディー。終盤に猛追してきた小林光希を振り切った。
川奈の象徴、17番Par3では第1打が崖下寸前のところでボールが止まる幸運も。そして最後は今大会3日間を通じて難易度1位と最難関のホールとなった18番。
第2打をピン横2mにつけるスーパーショット。18番グリーンを取り囲んだ大ギャラリーを沸かせ、バーディーフィニッシュ。
「バーディーをとっても今までハイタッチとかしたことがなかったので、優勝した時くらいやったほうがいいかと思って」と、史上4人目となる、初優勝から2週連続Vをハイタッチで締めくくった。
現場から中継の解説をした、フジサンケイレディスクラシック歴代優勝者の1人である叔母の平瀬真由美も「本当にいいプレーだったと思う。もっともっと技術を磨いて強い選手になってほしい」と、姪っ子の快挙に表情を緩ませた。
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