2024年パリ・オリンピック

パリ・オリンピック サッカー男子1次リーグD組(24日、パルク・デ・プランス競技場)

△イスラエル1―1マリ△

 一つ一つのプレーに大音量の歓声とブーイングが入り交じる騒然とした雰囲気の中で、イスラエルはマリとの今大会初戦を戦った。

 緊迫した中東情勢を受けて、キックオフ前から物々しい光景が広がった。会場から少し離れた場所でも多くの警察官が警戒にあたって、入場時には持ち物の検査が入念に行われた。スタジアム内ではイスラエルの国歌斉唱でブーイングが起きたほか、イスラエルの旗とパレスチナの旗を持った観客同士の小競り合いがあり、警備員が付きっきりで監視する様子も見られた。

 試合は伯仲した展開となり、前半は互いに無得点のまま折り返し。後半11分、相手オウンゴールでイスラエルが先制して均衡を破ったが、7分後にはコーナーキックからのヘディングシュートでマリが追いつき、その後は互いに決定機を決めきれずに、同点のまま試合終了となった。

 イド・シャハル選手はスタジアムが「本当に素晴らしい雰囲気だった」とし、警備の物々しさには「安全だと感じている。自分たちはサッカーに集中するだけ」と語った。イスラエルは27日のパラグアイ戦を経て、30日の1次リーグ最終戦で日本とも対戦する。【パリ角田直哉】

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