【神戸市・高砂市(三菱重工West)-豊田市(トヨタ自動車)】三回表神戸市・高砂市1死二塁、2点本塁打を放ち、ベンチ内で笑顔で右手を突き出す北條史也=東京ドームで2024年7月25日、三浦研吾撮影

 第95回都市対抗野球大会は第7日の25日、2回戦があり、プロ野球・阪神で11年間プレーし、神戸市・高砂市・三菱重工Westに今季加入した北條史也選手(29)が「2番・三塁」で先発出場。三回に先制の2ランを放ち、同点とされた直後の七回には勝ち越しの3点適時二塁打を放ち、前回王者の豊田市・トヨタ自動車から再びリードを奪った。

 第1打席は見逃し三振に倒れたが、三回の第2打席で豊田市・増居翔太投手の浮いた直球を捉え、左翼スタンド中段に運んだ。七回1死満塁の第4打席では、代わったばかりの豊田市の3番手・渕上佳輝投手から中堅へ走者一掃の適時二塁打を放ち、スタンドを沸かせた。

 23日の春日井市・王子との1回戦では4打数2安打の活躍を見せ「プロでなくても応援に来てくれる人もいた。何度でも来てもらえるように頑張りたい。相手のことは考えすぎず、自分たちの野球をしたい」と次戦への意気込みを語っていた。

 北條選手は青森・光星学院高(現八戸学院光星高)から2013年にドラフト2位で阪神に入団。勝負強い打撃が持ち味で、4年目に遊撃手のレギュラーをつかみ、自己最多の122試合に出場した。だが、その後はけがや若手の台頭もあり出場機会を減らし、昨秋に戦力外通告を受けた。【下河辺果歩】

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