(22日、全国高校野球選手権宮崎大会準々決勝 小林西2―7都城)

 つなぐ意識を全員が徹底した都城が、シード小林西を破った。

 新チーム結成以降、公式戦の対戦成績は小林西の2勝。都城の前田悠斗主将(3年)は、左右タイプの違う小林西投手陣に「苦手意識があった」という。冬の4日間で1万回スイングした自信と1球への集中力が、この試合で実を結んだ。

 一回裏2死二塁で、先制打を放った安藤千汰選手(同)は「かえそうというよりつなぐ意識だった」。安打数は小林西を下回ったが、「どこからでもチャンスが作れる」(安藤選手)打線は下位でも安打を連ね、得点に結びつけた。

 4強は優勝した1999年以来。田村勇人監督は「簡単に三振せず、粘って甘い球をとらえられている。選手を信じて富島に向かっていきたい」と話した。(中島健)

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