憧れの甲子園出場をかけた戦いは、一層激しさを増している。夏の高校野球県大会はきょう(22日)準々決勝の2試合が行われ、ベスト4が出そろった。

きょうの準々決勝・第1試合は、6年ぶりの優勝を目指す第5シードの羽黒と、初優勝をねらう第2シードの山形城北が対戦した。

先制したのは山形城北。初回、ヒットやエラーなどで2アウトながら満塁とすると、6番・吉川がレフト前に弾き返しまずは1点。
さらに、続く7番・遠藤大生のセカンドへの内野安打。8番・佐藤充樹の2点タイムリーで山形城北がこの回4点、2回・4回にも得点し、序盤で6対0と大きなリードを奪う。

対する羽黒の反撃は5回。2アウトから3本のヒットで満塁。ここで2番・芭蕉の打球はファーストベースに当たりラッキーな内野安打、この間に2人が帰る。
続く3番・宮下にもタイムリーが出てこの回3点を返すと、終盤の8回、1点を返しなおも2アウト満塁のチャンス。
バッターは、9番・2番手ピッチャーの遠藤康太。「絶対にランナーを返す」との思いが打球に乗った。走者一掃、レフトオーバーの2ベースヒットで羽黒が逆転に成功、6対7。

しかし8回裏、山形城北はヒットとフォアボールで2アウト2塁1塁。バッターはきょうの厳しい暑さで足がつり、2度の負傷手当てを受けた6番・キャッチャーの吉川。
「自分のケガで流れを悪くし逆転された」「とにかく全力で振った」との打球はレフトスタンドへ。満身創痍、吉川のこん身の一撃で山形城北が9対7と再び試合をひっくり返した。

9回、羽黒に1点を返されたが、山形城北は3番手の小野村が踏ん張っり9対8で試合終了。激戦を制した山形城北は2017年以来のベスト4。

続く準々決勝・第2試合は4対0で山形商業が勝った。
あさって(24日)の準決勝は、鶴岡東と日大山形、山形城北と山形商業が対戦する。

◆ヤマリョースタジアム山形(準々決勝)
第1試合 山形城北 9-8 羽黒
第2試合 山形商業 4-0 米沢中央

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