パリは頻繁に交通渋滞が起きる都市として知られていますが、7月26日に開幕するパリオリンピックに向けては選手や大会関係者などの車がスムーズに移動するために『オリンピックレーン』と呼ばれる専用レーンの運用が15日から始まりました。

パリを囲む環状線などおよそ185キロにわたって設けられているもので、路面上には専用レーンを示す文字が記され、事前に許可を得ていない車が走行すると135ユーロ、日本円でおよそ2万3000円の罰金が科せられます。

22日、パリ郊外の競技会場、スタッド・ド・フランスそばの高速道路では朝の通勤時間帯に一般レーンで渋滞が見られたものの、オリンピックレーンは関係車両やタクシーなどが順調に走行していました。

一方、オリンピック期間中、観光客の増加や競技会場周辺の交通規制で渋滞が懸念されるパリ市の中心部では、市などが対策の一環として自転車の利用を促しています。

大会に向けては14の競技会場周辺に大規模な拠点を設け、合わせて3000台のレンタル自転車を準備します。

ふだんから通勤にレンタル自転車を利用しているというパリ市の女性は「大会に合わせて拠点を増やすのはいいアイデアだと思う。レンタル自転車は使い方もシンプルで使いやすい。パリ市内で一番早く移動できるのが自転車だと思う」と話していました。

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