【パリ共同】北朝鮮が夏季五輪としては8年ぶりにパリ大会に出場する。新型コロナウイルス禍で事実上の国境封鎖を続け、東京五輪は不参加。昨秋の杭州アジア大会で5年ぶりに国際総合大会に復帰した。国際オリンピック委員会(IOC)のリストでは16人がエントリーしており体操などでメダル候補を擁する。

 核・ミサイル開発に対する国連制裁で海外から最新の競技用具を導入するのが難しかったのに加え、国際大会の経験不足により、選手団の実力を疑問視する見方もある。しかし、杭州アジア大会で体操女子のアン・チャンオク(21)が跳馬と段違い平行棒を制覇したほか、パン・チョルミ(29)もボクシング女子54キロ級で優勝した。体操とボクシングの他に、パリ五輪には飛び込みやレスリング、柔道、卓球、陸上に出場する予定だ。

 北朝鮮の選手団は21日、パリの空港に到着した。着陸から約3時間足止めされたが、バスに乗り込んだ選手らは歓迎する人たちに手を振った。(共同)

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