菊池投手はオールスターゲーム後のシーズン後半戦、最初の登板として本拠地のトロントで行われたタイガース戦に今シーズン5勝目を目指して中5日で先発しました。

先月11日に勝ち投手になって以来、6試合続けて勝ち星がない菊池投手は1回、ツーアウトから連続ヒットでピンチを招きましたが、後続をストレートでライトフライに打ち取りました。

2回以降は高めのストレートと膝元のスライダーを投げ分けて、先発にすべて右バッターを並べた相手打線に、4回まで1本のヒットも許しませんでした。

5回はツーアウトからヒットを許し、続くバッターにレフト線へタイムリーツーベースを打たれ先制点を許しました。

続く6回は先頭バッターにヒットを打たれたあと、フォアボールとデッドボールを与え、ノーアウト満塁となったところで交代を告げられました。

リリーフしたピッチャーが直後に満塁ホームランを打たれたため菊池投手は、この試合5回と3分の0イニングを投げて4失点、打たれたヒットは5本、フォアボールは2つでデッドボールは1つ、奪った三振は8つで防御率は4.54となりました。

タイガースの前田投手はチームが1点を先制した直後の5回から3人目で登板し、最初のバッターからはストレートで見逃し三振を奪うなど、この回を3人で抑えました。

7点リードした6回もマウンドに上がりましたが、ワンアウトから連続長短打を打たれて1点を返され、さらにツーアウトから3番・ゲレーロJr.選手に甘く入ったスプリットを捉えられツーランホームランを浴びてこの回3点を失いました。

前田投手は2回を投げてホームランを含むヒット3本を打たれて3失点、奪った三振は1つで防御率は7.07となりました。

試合はブルージェイズが3対7で敗れ、菊池投手が負け投手となって今シーズンの通算成績は4勝9敗となりました。

前田投手に勝ち負けはつきませんでした。

菊池雄星「自分でプレッシャーをかけすぎた」

菊池投手は試合後、6回に1つのアウトもとれずマウンドを降りたピッチングについて「1点勝負という中で先頭バッターを出してしまい、そこから自分でプレッシャーをかけて厳しいところを突こうとしすぎた。それでカウントを悪くしてランナーをためてしまったので、6回に関してはもう少し考え方を変えて投げる必要があった」と悔しそうに振り返りました。

菊池投手は前回の登板でも5回に一挙7失点と苦しいピッチングが続いていて、「最近4つの球種をうまく使えていて大リーグでの6年間でもいい方かなと思うが、どうしても数字がついてこない。辛抱して自分を疑うことなく、自信を持ってまた次に準備するだけだ」と次の登板を見据えていました。

地元メディアなどの間で菊池投手も候補として名前が挙げられているトレードの期限が今月30日に迫っていることについては「残り10日間でどうなるんだろうと、正直いろいろな感情がある。いいピッチングをすることだけを考えるようにはしているが、言うのは簡単だなと感じる。33歳になって『勝ちたい』という思いはあるし、もし求められてどこかに選ばれるのであればそれは光栄なことだ」と心境を明かしました。

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