パリ・オリンピックに挑む、バドミントン競技出場の再春館製薬所の山口茜選手と志田千陽・松山奈未ペアの強さの理由やその持ち味を取材した。

世界ランク5位 山口茜選手の強さの理由

今回リオ、東京に続き3大会連続でのオリンピック出場となる世界ランク5位の再春館製薬所の山口茜選手。

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女子シングルスで長年、世界のトップレベルで戦い続けるその強さの理由について、くまもと再春館製薬所の池田雄一監督は「無駄な動きがまずない。世界のトップの球を受けてきて、フットワークというのは自分の中でもここに無駄があるとか、これだと取れないなとか削っていって、いま世界でもフットワークはきれい。上位というか、無駄のないフットワークになってきている」と話す。

「無駄のない動き」、それは山口選手自身も意識しているようだ。山口選手は「リオの時に負けて『体力負け』と言われることが多かったので、その辺でバランスを考えなきゃいけないなと思うようになった。経験とかもあって、読みとかが正確になって、無駄が減ってきているのかな」と自信を分析する。

粘り強く、どんなショットにも食らいつくスタイルは無駄な動きを極限までそぎ落とすことでつくり上げられてきた。過去2回は悔し涙で終わったオリンピックだが、3回目となる今回はモットーの「楽しむ」の実現が目標だ。

山口選手は「東京(五輪)で自分があまり心の底から楽しむのが難しかった。自分がしっかり納得して最後、笑って終われるように頑張りたい」とパリ五輪への意気込みを語った。

世界ランク4位 シダマツペアの持ち味

一方、女子ダブルスで初めてのオリンピック出場を決めた世界ランク4位の再春館製薬所・志田千陽・松山奈未ペア。「シダマツ」の愛称で知られる彼女たちの持ち味について、

くまもと再春館製薬所の橋本博且コーチは「松山は読みの速さは抜群に良い。志田はコートをカバーするスピード。速い展開でいくと世界でもトップクラス。シダマツより速いペアはあまり見つからない」と話す。

世界で戦う上で武器となるのは圧倒的なスピード。速い打ち合いでも勝負できる、2人の息の合ったプレーに注目で、志田選手は「シダマツはスピードが持ち味なので、そのスピード感あふれるプレーを(観客に)楽しんでほしい」と話した。

また、松山選手は「目標は金メダル、2人で楽しみながらプレーしたいし、皆さんにも楽しんでもらえたらうれしい。今までの試合通り一戦一戦、目の前の試合を勝ち抜くことをまずは前提にして2人で頑張る」と意気込みを語った。

バドミントン日本代表は7月20日にパリに向けて出発し、試合は27日に始まる。

(テレビ熊本)

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