夏の高校野球新潟大会は20日と21日に準々決勝4試合が行われる。ここまでシード校8校のうち残ったのは、第1シード帝京長岡と第2シードの日本文理のみ。ベスト8では、その2校にノーシードの強豪私立が挑む。一方で、公立勢にも勢いがある。第3シード関根学園をサヨナラで下した佐渡は中越と対戦。第4シード開志学園を破った十日町と、第5シード上越を破った新発田南は公立対決となる。

【帝京長岡ー北越】今春4回戦の再戦に 温存のエースが登板か

ここまで3試合連続コールド勝ちと投打ともに安定している第1シード帝京長岡に、3試合で39得点、失点2と強さをみせている北越が対戦。今春の4回戦で対戦している両者。この試合では、帝京のエース茨木が先発完投し、北越打線を散発5安打10奪三振で完封している。今大会未登板の茨木が再び北越打線に立ちはだかるか…
一方、北越もエース渡邉が3試合でわずか1イニングのみの登板に。また、春の大会で渡邉は登板しておらず、松尾・手戸が帝京打線を6安打4失点に抑えている。この試合もロースコアの戦いが予想される。先制点をどちらが奪い、主導権を握るかが大きなポイントになりそうだ。

Aブロック勝ち上がり
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【新発田南ー十日町】投手戦の様相も 公立対決を制すのは…

シード校を破った公立の2校がベスト4の座をかけてハードオフエコスタジアムで相まみえる。注目は3試合で2完封1完投で防御率0.33の新発田南の左腕・小林佑だ。エースでキャプテンで4番とチームの大黒柱の小林。文字通りの活躍を見せて、チームをベスト8に導いた。4回戦から中1日で迎える準々決勝でどれだけリカバリーできているか。
十日町はこの小林をいかに攻略できるかが勝負のポイントとなりそうだ。十日町の投手陣も3試合でわずか3失点、守備も無失策と安定している。開志学園戦のように序盤でリードを奪う展開に持ち込みたい。

Bブロック勝ち上がり

【日本文理ー新潟産大附属】産大附属の打線に勢い 文理投手陣攻略なるか

第2シードの日本文理に挑むのは、六日町・新潟明訓・村上桜ヶ丘の実力校相手に完勝した新潟産大附属。8強で唯一3試合二桁安打を記録した打線は、好機でつながり、明訓戦と村上桜ヶ丘戦では1イニングに7得点のビッグイニングを作った。一気に畳みかける攻撃陣を今大会わずか1失点の文理投手陣がどう抑えるかがポイントになる。
一方の文理打線も好調。3試合で平均打率は4割を超え、本塁打も2本出るなど、長打も兼ね備えていて、この夏も打の文理は健在だ。産大附属はエース宮田を4回戦で温存していて、宮田がどこまで文理打線を抑えることができるか。点の取り合いになることも予想される。

Cブロック勝ち上がり

【中越ー佐渡】第3シード撃破の勢いで昨夏準Vに挑む

第3シード関根学園にサヨナラ勝ちした佐渡が勢いそのままに昨夏準優勝の中越に挑む。佐渡はここまでの3試合すべて風間・児玉の継投で勝ち上がってきた。関根学園戦では、失点しても複数得点を与えず、粘りの投球を見せた。中越戦でも関根学園戦同様に先制してリードを奪い、終盤勝負に持ち込みたい。
今大会ノーシードで挑んでいる中越は加茂暁星・糸魚川の好投手を打ち崩してきた。チーム打率は4割に迫る。特に4番樋口・8番高橋は6割を超えている。また、エース高橋は3試合すべてに先発し、3回戦では完投。試合の入りで佐渡に勢いづかせない投球を見せることができるかが注目だ。

Dブロック勝ち上がり

甲子園まであと3勝。果たしてベスト4に勝ち残る高校は…

【準々決勝】
《20日・ハードオフエコスタジアム》
帝京長岡ー北越
新発田南ー十日町

《21日・ハードオフエコスタジアム》
日本文理ー新潟産大附属
中越ー佐渡

(NST新潟総合テレビ)

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