「カチャーシー」を楽しむ沖縄電力の応援スタンド=東京ドームで2024年7月19日午後7時26分、長岡健太郎撮影

 ハイヤ、イヤサーサ――。トヨタ自動車(愛知県豊田市)と沖縄電力(沖縄県浦添市)の対戦で19日に幕を開けた第95回都市対抗野球大会。10年ぶり5回目の出場となった沖縄電力の三塁側スタンドでは、沖電社員でつくる応援団が沖縄の伝統舞踊「エイサー」や手踊り「カチャーシー」を披露し、選手たちを情熱的に鼓舞した。

 沖電の応援団は、新型コロナウイルス禍や、会社の業績不振による野球部の公式戦自粛に伴い、2020~22年の約3年間、活動休止の状態だった。「いつかため込んだ力を爆発させよう」。我慢の時を経て24年、沖縄で10年ぶりの開催となった九州2次予選で、チームは応援団の後押しも受けて本大会切符をつかんだ。

「エイサー」で盛り上がる沖縄電力の応援スタンド=東京ドームで2024年7月19日午後7時59分、長岡健太郎撮影

 この日のスタンドには、沖電広報によると約5200人が詰めかけた。顔を白く塗った道化役「チョンダラー」も登場して観客を盛り上げ、エイサーの衣装を身につけた応援団とともに舞った。

 応援団長の渡慶次(とけし)憲太さん(29)は、今大会で5年間の団長職を勇退予定で「トヨタが相手の開幕試合という最高の見せ場。勢いに乗ったら止まらない沖縄の応援で東京ドームをのみ込みたい」と話していた。【長岡健太郎】

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