円盤投げをする最高齢の浅野文男さん=和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で2024年4月20日午後1時1分、安西李姫撮影

 和歌山マスターズ陸上選手権大会(毎日新聞和歌山支局など後援)が20日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場であった。県内を中心に19都府県から、21~92歳の選手約180人が参加。100メートル走や走り幅跳び、円盤投げなど計27種目で、自己ベストを目指して競い合った。

 マスターズ陸上は18歳以上であれば、競技経験を問わず参加できる大会で、原則5歳刻みの年齢で分けられるクラスごとに争う。和歌山は1978年に日本初のマスターズ陸上競技連盟が設立され、「マスターズ陸上発祥の地」とされている。

 最高齢の浅野文男さん(92)=紀の川市=は60メートル走とハンマー投げ、円盤投げに出場。学生時代は野球一筋で、友人の誘いで陸上を始めたのは80歳の時という。「投てきは年々1メートルずつぐらい飛ばなくなっている」と話していたが、この日はハンマー投げで13メートル83を記録し、自身の持つ県記録を更新した。「100歳まで大会に出て、新記録を打ち立てることが楽しみ」と意欲を見せた。

 砲丸投げなどに出場した愛知県西尾市の外山修さん(79)は陸上経験者で、60歳の定年退職をきっかけに再び挑戦。大会に出るための体づくりが健康の秘訣(ひけつ)で「こうして和歌山に来たりアジア大会で海外に行ったりして、旅行気分を味わえるのも醍醐味(だいごみ)」と話していた。【安西李姫】

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