(16日、第106回全国高校野球選手権愛媛大会1回戦、伊予7-5丹原)

 2日にわたる145球目だった。雨が降る十回表1死満塁、丹原のエース真鍋一護投手(3年)が、低めに投じた球は捕手の背後にそれた。三塁走者が頭から滑り込んで勝ち越された。

 「雨は苦手じゃないんで、いつも通り思い切って投げられた」。ただ、「昨日で疲労がたまって、あまり球に勢いがなかった」。

 前日の試合は序盤から雨に見舞われた。丹原が九回裏に1点差に迫りなお攻撃中、再び雨が強くなり継続試合になった。

 1死満塁から再開したこの日、敵失で追いつき、延長タイブレークに持ち込んだところだった。

 伊予のエース福岡和登投手(3年)との日をまたいでの投げ合い。打者42人に155球を投げた。被安打8、奪三振6、与四死球3、自責点2。いずれの成績も、打者50人に167球を投げた福岡投手を上回った。

 野球は高校で終わりと決めている。「悔いはない。最後なりに自分のピッチングができた。やり切ったのひと言」(中川壮)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。