（14日、第106回全国高校野球選手権岐阜大会2回戦、岐阜4―3東濃実）

　終盤まで常にリードされ、追い込まれていた第2シードの岐阜が、九回に3点を奪って逆転勝利した。

　逆転の適時打を放ったのは、佐藤陽斗選手（3年）。「次につなげることだけを考えて、バットを振った」と、殊勲の一打を振り返った。

　1回戦の美濃加茂戦は1安打を打つも、「緊張して本来の力が出せなかった」と課題が残った。

　2回戦に向けて、相手投手の研究に力を入れた。低めの変化球を振らず、甘く入ったボールに狙いを絞ると決めて、この試合に臨んだ。

　九回の打席では対策を実行した。変化球を見送り、直球を右前にはじき返した。一塁ベースで右手を突き上げ、喜びを爆発させた。

　試合後、「きょうは緊張せずに試合に臨めた」と手応えを口にした。「次戦も平常心で戦いたい。一戦一戦勝ち進み、必ず甲子園に行きたい」（井上昇）

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