(12日、第106回全国高校野球選手権鹿児島大会2回戦 鹿児島工5―1薩南工)
薩南工の唯一のマネジャー、道祖田(どうそでん)実々さん(2年)は女子硬式野球の選手との二刀流。この日の試合ではベンチ中央に陣取り、試合のスコアをつけながら選手を励まし続けた。
小中学校で男子と軟式野球をし、女子の硬式野球がある高校への進学を考えた。その時期に体調不良が重なり断念。「好きな野球を続けたい」と、兄が主将を務めた薩南工でマネジャーをすることにした。
昨年はベンチでうまく声を出せなかったが、いまはデータをもとにアドバイスできるようになり、自分でも成長を感じている。西垣浩希監督も「チームの支え」と信頼を置く。
チームは粘ったが1―5で敗れた。「悔しい。でも最後まであきらめず、薩南らしい楽しい試合はできたと思う」
学校を離れれば、枕崎を拠点に活動する女子硬式野球チーム「枕崎イグニス」で内野手としてプレーする。これからも二刀流を続けるつもりだ。
「来年の夏はもっとチーム(薩南工)の力になり、1勝でも多く勝って長い夏にしたい」(仙崎信一)
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