(12日、第106回全国高校野球選手権広島大会2回戦 福山7―0呉高専)

 打たれても動じない。呉高専の藤野義智投手(3年)は最後までマウンドを守った。

 味方エースが初回に3点を失い、二回途中から登板した。立ち上がりは制球が定まらず、チームは四回までに7点を奪われた。

 しかし、五回以降は「マウンドに慣れた」。直球とスライダーを軸に好投。七回には先頭打者に安打を許したが、しつこく牽制(けんせい)する強気を見せた。

 7回コールド負けとなったが、昨秋の広島県大会4位の福山を相手に、被安打5の継投。「守備に助けられながら、投げきれました」と満足げだった。(根本快)

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