7月10日に開幕する夏の高校野球岩手県大会の注目校のひとつ、水沢商業高校。春の岩手県大会で創部以来初のベスト4入りを果たしている。
「野球を楽しみつくす」をモットーに、胆江地域から初の甲子園出場を狙う。

夏のシード校・水沢商業は、春の大会では創部以来初めてのベスト4入りを果たした。
夏に向けて弾みをつけた水沢商業のグラウンドは活気に満ち溢れている。

チームのモットーは「野球を楽しみつくす」。

部員はマネージャーを含め33人。
上下関係なく思ったことを言い合いながら、選手主体で練習メニューを決めている。

チームをまとめる高橋叶主将は、笑顔を絶やさず明るく野球と向き合うことで結果はついてくると考えている。

水沢商(3年)高橋叶主将
「とても楽しくやっていて仲のいいチームなので、今のチームはいい感じに練習できていると思う」

2023年の秋の大会は地区予選で2連敗し、県大会へ出場できなかった水沢商業。
その苦い経験がよりチームを一つにしたという。

水沢商(3年)高橋叶主将
「秋は悪い雰囲気のままずるずるいって負けたので、変えないといけないと思いみんなが一人一人元気を出す。みんなが一人一人チームのために働くという思いを持っている」

チームは2023年の秋の敗戦からバッティングの強化に取り組んだ。

水沢商(3年)高橋叶主将
「スイングが弱いという課題があったので、スイングを強くするという思いで取り組んだ」

冬場はスイングの強化を、春からは実戦を意識した打撃練習を増やし夏への準備を進めている。

その打線の中心を担うのは4番バッターの千葉俊輝選手。
2023年の夏もクリーンナップを任されていたスラッガーで、チーム1の飛距離を誇る。

水沢商(3年)千葉俊輝選手
「得点圏では自分の持ち味の長打力(を生かし)犠牲フライとか、右方向へのゴロでいいので点数に絡めるようなバッティングをしたい。自分が打線を引っ張っていくというつもりで取り組みから頑張っていきたい」

また高橋叶主将の勝負強いバッティングもチームに勢いをもたらしている。
春の県大会では主に1番バッターを任され、ベスト4入りに貢献した。

一方、投手陣の中心は3年生エースの千葉孔陽投手。
130キロ台の直球と多彩な変化球で組み立て、「打たせて取る投球」が持ち味だ。

水沢商(3年)千葉孔陽投手
「1試合の組み立てを意識しながらやっている。周りと声かけ合って楽しくやっていけば、みんなも波に乗っていい流れが来ると思う。そこを先頭で引っ張っていければ」

中心選手だけでなく、一人一人がチーム全体のことを考えプレーする水沢商業。
胆江地域初の甲子園出場に向け、笑顔を絶やさずどのチームよりも野球を楽しみながらこの夏を戦う。

水沢商(3年)高橋叶主将
「甲子園出場を目標にしてきたので、この最高のメンバーと自分たちの野球を貫いて、最後まで戦って甲子園に出場できるように頑張りたい」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。