(9日、第106回全国高校野球選手権青森大会開会式)

 志願して主将になったがチームをまとめられず、思い悩んだ。そんなとき、支えてくれたのが仲間や先生、家族だった。

 毎年1人しかできない選手宣誓。青森東の荒木関隼(はやと)主将(3年)は日ごろの感謝の思いを伝えたいと思って立候補。29人から抽選で選ばれた。

 野球部の監督にアドバイスをもらい、文案ができたのは本番3日前。開会式直前までチームメートの前で練習を重ねた。

 「支えてくださる全ての方々への感謝の気持ちを、最高の舞台で全力プレーすることで表現します」。緊張で少し早口になったかもしれないけれど、「百点満点。一生忘れることのない最高の思い出になりました」。

 見据えるのはチームの初戦だ。「目の前の試合を一つずつ勝って、仲間と長い夏を過ごす」と力を込めた。(野田佑介)

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