シリーズでお伝えしているかちスポ。今回はなぎなたで日本一に輝いた女子高生の話題です。“仲間”と挑む国スポに向けて日々鍛錬に励む姿を取材しました。
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「体格差があってもうまくなぎなたを使うことで誰でも勝てる競技なのでそこが魅力的」
牛津高校なぎなた部の主将をつとめる大谷舞桜さん17歳。春の全国選抜大会で団体優勝を逃すも個人では優勝、6月の九州大会では個人・団体の2冠に輝くなど全国トップクラスの選手です。
剣道の竹刀の倍ほどの長さになる「なぎなた」を扱い、面、小手、胴に脛をくわえた4カ所を互いに打突して勝敗を競います。
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「体格が自分はそんなに恵まれた方でもないので、とにかく疲れないような体の動かし方で、なおかつこうスピードを出すためにも、やっぱり最短距離で動かす」
身長は約150センチで、自分より大きな相手と対峙することが多い大谷さんですが、素早い打突を打ち続けることで相手に攻め入る隙を与えません。
この日大谷さんが参加していたのは、国スポに向けた週に一度の強化練習。
一般の部で全国4位の実績を持つ“格上”の選手相手にも粘りの戦いで引き分けるなど持ち味を発揮していました。
【佐賀県なぎなた連盟 窪田恵望強化コーチ】
「それ(体格差)を補うぐらいの体力とかスピードがあるので技のコンビネーションも早くて次の技に繋げることがすごく早くできる」
大谷さんとなぎなたの出会いは小学校4年生のとき、地元のなぎなたクラブに見学に行ったことでした。
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「自分より小さい子たちが長いの振ってるって思うと、自分でもできるのかなと、でも1番最初は自分あんまり器用な方じゃないので、防具をつけるのにも誰よりも遅くて(なぎなたの)振り方がまず分からない」
大谷さんは周りとの差を努力でカバーし、なぎなたを始めて2年で全国優勝するなど頭角をあらわします。
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「家の前で(なぎなたを)振ったり、毎日防具をつける練習を家でやったり、頑張ることって楽しいんだなってそっちが大きかったです」
高校生となった今もその姿は変わりません。
【牛津高校なぎなた部 光岡奈菜さん】
「防具をつけるのも早いですし、やっぱ誰よりもずっと練習しているっていうイメージがある」
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「心・技・体のところで、技と体と心を一致させての打突を目指して今頑張ってる」
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「難しいですけど、利用者さんの反応とかを見ると嬉しいなって」
高校では福祉を学ぶ大谷さん、この日の入浴が困難な利用者の手の洗い方を学んでいました。
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「自分子供が好きなんですけど子供にあんまり好かれないので逆なので、ならやってみようって思って福祉にしました」
【お弁当食べる】
「めっちゃクラス笑わせてくれる、で、めっちゃ何でもできる」
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「動揺、動揺」
介護の実習に部活にと忙しい毎日を過ごす大谷さん、お昼休みは貴重なリラックスできる時間です。
【牛津高校なぎなた部 田中凜さん】
「学校生活だと意外と抜けてたりとか。(部活では)目つき変わるのであれってなります」
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「1番最初に体操しますって言うんですけど、そこで切り替えなきゃなって思う」
【牛津高校なぎなた部 光岡奈菜さん】
「大谷がいるといないでは練習の盛り上がり方も全然違うかなって思うので誰よりもやっぱり声が出ていて、すごい尊敬してます」
3年生となり主将として部員を引っ張る大谷さん。そんな大谷さんの将来の夢は…
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「自分は自衛官になりたいと思ってて、災害の救助とかをしてるのを見てかっこいいなと思って。(自衛官になると)色んな年代の人とかと関わらないといけないので(福祉を学べて)よかったなって」
約3カ月後に迫った地元での国スポ。大谷さんは、春の選抜大会で逃した国スポでの団体優勝に加え、2人でタッグを組む演技で、ともに頂点に立つことを夢見ます。
【牛津高校なぎなた部 大谷舞桜さん】
「(同級生が)すごく個人個人が頑張ろうっていう気持ちが強いのでそこで自分が周りの環境で恵まれて自分も思いっきりできた、演技競技と団体競技に出場して優勝するっていう目標を必ず叶えたい」
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