(6日、高校野球秋田大会 開会式)

 「野球が、好きです」

 これが選手宣誓に臨んだ六郷の高橋寿史主将(3年)の第一声だった。

 「印象に残したくて、このワードから始めました」

 人前に出るのが苦手な性格。そんな自分を変えたくて立候補し、抽選で当たりを引いての大役だった。

 3年生の仲間や山崎光監督と言葉を練り、何度も繰り返した。前日には職員室で発表。先生たちから「感動した」と声をかけられ、自信をつけたという。

 宣誓では、県の高校野球の歴史を築いた人たち、チームメート、そして保護者に感謝し、「野球人口減少の著しい秋田県、未来の高校球児が1人でも増えるよう、感動を与えます」とも。

 ひとこと、ひとこと、力強く。約3分間。「緊張したけど、自分の思いをしっかりと伝えられました。100点です」とほおが緩んだ。(隈部康弘)

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