第106回全国高校野球選手権長野大会の開会式が6日、松本市のセキスイハイム松本スタジアムで開かれた。5年ぶりに開会式と同日、同一会場で始まった飯山―下伊那農の「開幕試合」だったが、雨のため継続試合になった。
午後1時20分に試合が始まった直後から、雨がやむことはなかった。四回表に飯山が3点目を入れた直後の午後2時16分に中断されると、その後、続行は困難と判断された。開幕試合が継続試合になるのは大会史上初めて。
下伊那農の主将、熊谷嘉隆(3年)が一塁手から2番手投手としてマウンドに上がったところで試合は止まった。「また明日から流れが変わるかもしれない。しぶとく、あきらめずにやっていく」と前向きな気持ちを持ち続けていた。
松島健太郎監督は、「楽しくやろうということだけ。仲間とやれる今が幸せということ」と話し「明日はもっと楽しくなるはず。チームにへこたれている雰囲気は無い」と言った。
飯山の春日光監督は「残念だが、勝った状態で試合が続けられるので、それは良かった」と語った。先発した江口航太(3年)については「雨の中、それなりに投げた。試合が終わったわけではないので、再開されれば、気持ちを入れて投げると思う」と期待した。
主将の伊東旺祐(同)は「記念すべき開幕試合なので、多少の雨でもやりたかったが、決まったことは引きずらず、7日の試合にぶつけたい」。勝った状態で試合を続けることについては「良い雰囲気になってきたので、7日は最初から良い流れを作って臨みたい」と話した。
続きは飯山が3―0でリードした状態から、7日、セキスイハイム松本スタジアムでの第3試合で再開される。(小山裕一、高億翔)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。