陸上日本選手権の話題です。
広島皆実高校出身、女子100mハードルの福部真子選手がパリオリンピック日本代表に内定しました。

新潟で行われた日本選手権、福部は予選から、パリオリンピックの参加標準記録12秒77を狙います。
スタートから3台目のハードルまでうまくスピードに乗れなかったと話した福部でしたが、向い風の悪条件の中で、12秒85の好タイム予選トップタイムで準決勝に駒を進めます。

迎えた準決勝、福部は再びターゲットタイムを狙って集中力を高めます。
翌日、雨の予報でタイムを狙うには最後のチャンスとなる準決勝、福部はスタートから一気に飛び出します。
その後も鋭いハードリングで他の選手を圧倒しそのままゴールへ。
ラストチャンスで参加標準記録を突破、オリンピック出場へ最大の壁を超えます。

【福部真子選手】
「予選からしっかりタイムを狙っていきたいと思っていた。あしたは雨の予報だったのできょうしかないと思って気合入れて走りました」

優勝すれば自動的に代表に内定する決勝。ベストタイムが12秒台の選手が5人そろった決勝はスタートから激しい争いを見せます。
レースは最後まで一進一退の攻防となりましたが、福部のオリンピックへの思いが勝りました。
2位とはわずか0.03秒の差でしたが、福部がトップでゴール高校生の頃から目標にしてきたオリンピック日本代表に内定しました。

【福部真子選手】
「今、やっと去年世界陸上出場を逃した経験があって今があるなあと心から言える。本当に1年間支えてくださった周りの方々に感謝したいと思います」

男子110mハードルには広島工大高校出身の高山峻野が出場、2位でレースを終え、世界ランキングでオリンピック出場に望みをつなぎました。

男子走高跳には山陽高校出身の真野友博が出場、真野は自己ベストには届かなかったものの3位に入り、世界ランキングでオリンピック出場が有力となりました。

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