初の幕内優勝から一夜明け、記者会見する大の里=茨城県阿見町の二所ノ関部屋で2024年5月27日、武藤佳正撮影

 大相撲名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)の新番付が1日、発表された。5月の夏場所で幕下付け出しデビューから史上最速の所要7場所で幕内優勝を果たした大の里が新関脇に昇進した。

 大の里は新入幕の初場所から2場所続けて11勝、先場所は新小結で12勝を挙げた。大関昇進の目安は「三役で直近3場所33勝以上」とされ、日本相撲協会の高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)は大の里について先場所が「足がかりになる」としている。ただ、成績次第では名古屋場所後の昇進が話題になる可能性もある。

 東前頭2枚目の夏場所で9勝した平戸海が新小結になり、長崎県出身では2001年初場所の隆乃若以来。

 大関・貴景勝は3月の春場所以来となる9回目のカド番を迎える。2場所連続負け越しの霧島は東関脇に降下し、今場所10勝すれば大関に復帰できる。阿炎が2場所続けての関脇で、大栄翔は小結で2場所ぶりに三役へ返り咲いた。

 若隆景、遠藤、千代翔馬、輝、武将山の5人が再入幕。

 春場所で約110年ぶりに新入幕優勝を果たし、右足のけがで先場所を全休した尊富士は東前頭6枚目から東十両2枚目に番付を落とした。【武藤佳正】

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