決勝戦で法大の矢野(左)を攻める筑波大の平尾=東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで2024年6月30日、新宮巳美撮影

第72回全日本学生剣道選手権(30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 関東王者とのダブルタイトルはあと一歩でついえた。5月の関東学生剣道選手権を制して臨んだ筑波大4年の平尾尚武選手は、決勝で法政大の矢野将利選手(4年)に敗れて準優勝だった。平尾選手は「(関東での優勝が)まぐれじゃないということを証明できた気がします」と振り返った。試合後の主なコメントは次の通り。【高橋将平】

 関東で優勝させていただいて、それがまぐれじゃないということを証明できた気がする。すごく悔しいですが、今はすっきりもしている。次に向かっている気持ちです。

 (平尾選手は熊本・九州学院高出身で、福岡大大濠高出身の矢野選手とは同じ九州の高校)私は中学から九州に行って、矢野君のことは小学校の頃から知っていた。中学、高校では何度か練習試合をしたことがあった。

 決勝で(メンを)打たれた場面は一番注意していたんですけど、足がつっていたこともあり、体が言うことを聞かなくて。分かっていたのに打たれてしまった。あそこは矢野選手の得意なところなので、そこを打たせてしまったのが敗因だと思います。矢野選手は徹底してすきをなくすように戦っていると思った。こちらが根気負けして、安易に技を出すと、術中にはまると思ったので、相手が狙っている技をつぶしていこうと考えていました。

 関東王者のプレッシャーはなかった。今日も初戦から緊張していたけど、それは関東をとったからという緊張ではなかった。

 今後は団体での日本一という目標に向けて、まずは秋の関東での団体戦で全日本への出場権を取ることを目指します。

 (後輩の田城智也選手が3位に入り)先輩としてうれしい。筑波同士で決勝をやったら気持ちよかっただろうなと思っていました。

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