(29日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会名寄地区2回戦 士別翔雲9―0枝幸・天塩・豊富)
3校連合の3年生バッテリーは別々の学校に通う。この日も、2人だけのバッテリーLINEで配球を考え、臨んだ。
宮内奏人投手(枝幸)と竹中瑠唯捕手(豊富)。互いの学校は約65キロ離れている。一緒に練習する機会は限られ、週末の練習試合で息を合わせてきた。
チーム全体のLINEとは別の、2人だけのLINEが大事な連絡手段だ。カーブの曲がり具合や配球、互いの練習内容などを送り、信頼関係を深めてきた。
二回までは無失点で滑り出した。しかし、三回。2死満塁のピンチに暴投が続くなどして失点。バントの処理でもバッテリーの呼吸が合わず、安打になった。その後も、失点を止められなかった。
宮内投手は「それまで直球で抑えられていたので、安易な判断をしてしまった。エースとしてふがいない」。竹中捕手も「配球が悪かった」などと悔やんだ。
ただ、1回戦は無失点コールド勝ち。連合チームで戦えたことは高校生活の財産になった。竹中捕手は「単独チームでは関われない人たちと関われた。最高のチームでした」と語った。(原知恵子)
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