日本高校野球連盟は18日、今春から導入した新基準の金属製バットについて、複数の販売業者のものが民間の製品安全基準(SG基準)に違反していることが明らかになったと発表した。該当するバットは19日から試合や練習での使用が禁止され、リコール対象になる。

 対象となるのはハイゴールド、イソノ、三共スポーツ(ブランド名はシュアプレイ)、ザナックス、ボルテカ(同アックス)の5社のバットで、計3351本が生産された。

 日本高野連によると、今春の選抜大会に出場した32校のうち、5校がベンチに持ち込んでいたという。

 新基準バットは、試合中の事故防止などのために導入された。SG基準では打球部の肉厚が約4ミリ必要で、サンプルの段階では規定値をクリアしていたが、実際に出荷されたバットは約3.5~3.6ミリしかなく、反発性能が抑制されていない。

 新基準への移行へ向け、日本高野連は昨年、全国の加盟校に3本ずつバットを配布した。その中に含まれていた該当業者のものは同連盟、各都道府県高野連が回収する。学校が購入したものは各販売業者が対応する。

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