第106回全国高校野球選手権山形大会の抽選会が27日、山形市の山形テルサで開かれ、45校41チームの組み合わせが決まった。7月12日にヤマリョースタジアム山形(県野球場)で開会式があり、酒田東の尾形瑛智主将が選手宣誓をする。同日の開幕試合では東桜学館と山形工が対戦。決勝は26日に同スタジアムで予定されている。

 抽選会は午後2時に始まり、各チームの主将らが番号が書かれたカードを引いていった。

 シード8校は昨秋と今春の県大会の成績などから決まり、いずれも2回戦から登場する。

 2年連続の夏の甲子園をめざす日大山形は、初戦となる2回戦で左沢と致道館の勝者と対戦する。笹大夏主将は抽選会後、取材に「相手が決まって覚悟や気持ちが強くなった」と語った。春の東北大会では打撃と守備に課題が見つかったといい、「目標は甲子園に出場し、先輩が築いたベスト4を突破したい」と意気込んだ。

 昨秋と今春の県大会王者、鶴岡東が第1シードだ。小林優星主将は「秋と春に優勝しているが終わったこと。夏に勝たないと意味がない」と気を引き締めた。チームの調子は上がっているといい、「一つ一つのプレーを大事にして負けないチームにしていきたい」。

 今春の県大会準優勝の東北文教大山形城北は第2シードで臨む。平田陸渡主将は「春の県大会で自分たちが勝てる、あと一歩で甲子園に出場できるんだという思いを持った」という。夏の山形大会は決勝に進出したことがなく、「甲子園に出場し、学校の歴史を変えたい」と語った。

 選手宣誓の大役は酒田東の尾形瑛智主将が抽選で引き当てた。「封筒を開けた時、『宣誓お願いします』の文章が一瞬わからなくなった。びっくりしました」。これから部員と内容を練り、「両親や、野球にかかわってくれる人への感謝」が伝わる内容にする考えだ。(大谷秀幸、坂田達郎)

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Aブロック 秋・春王者 鶴岡東リード

 昨秋と春の県大会王者・鶴岡東がリードする。桜井が投打の中心で、打線は中軸を中心に力強い。両大会8強の東海大山形は安定した力があり、昨夏準優勝の山形中央、惺山も有力校で注目だ。

Bブロック 昨夏V・日大山形が中心

 昨夏の甲子園を経験した選手が多い日大山形が中心。笹、遠藤は春の県大会で本塁打を放つなど長打力がある。春の県8強の山形学院や、山形工も地力があり、上位進出をうかがう。

Cブロック 山形城北など混戦模様

 東北文教大山形城北は準優勝の春の県大会で攻撃力が光り、玉虫、小野村が打の中心だ。羽黒は昨秋の県3位で、酒田光陵、創学館、鶴岡工は春の県大会で勝利を挙げており、混戦模様だ。

Dブロック 酒田南と九里学園が軸

 酒田南は春の県大会で接戦を勝ち上がり4強。勢いがある。九里学園は春、酒田南に1点差で敗れたが、昨秋は県4強で両校が軸。酒田東、米沢中央、山形商、山形南も地力があり、激戦だ。

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