競泳の日本代表27人のうち、3大会連続出場で個人種目では2大会ぶりとなる池江選手や、リオデジャネイロ大会以来のメダル獲得を狙う瀬戸大也選手など4人は、イタリアでの国際大会を経てフランスに移動し、25日からパリ郊外のナンテールでの合宿をスタートさせました。

池江璃花子選手「リオ大会の記録を超えたい」

池江選手は、出場予定の100メートルバタフライに向けて、ラスト15メートルの粘りなどを強化していて、まず瀬戸選手とともにバイク型のトレーニング器具をこいで汗を流しました。

このあとプールに移動し、スピードを上げた泳ぎも混ぜながら、バタフライやクロールなどをおよそ2時間泳ぎ込み、1か月後の本番に向けた調整を進めていました。

池江選手は「エッフェル塔やオリンピックのマークを見て、いよいよだなという実感がわいてきた。フランスに入って、『始まるんだ』、『やってやるぞ』という気持ちに切り替わった。練習をしっかりこなすことと、しっかり体調を整えること、気持ちを整えていくことが自分には必要かなと思う」と話していました。

そのうえで「残り1か月、しっかり集中して、できることは限られているのでそれを悔いなくやりたい。目標は高校1年生のときのリオデジャネイロ大会の記録を超えることだ。当時、決勝まで進んだとき会場がキラキラして見えたのでまたそういう気持ちを味わえたらいいと思う」と開幕を前にした心境を語りました。

瀬戸大也選手「“ゾーン”に入ってきた」

瀬戸大也選手は「この1か月間で、自分に何ができるかを1つ1つ洗い出してしっかりとコンディションを上げていきたい。久しぶりの自分の“ゾーン”に入ってきた感じがするので、いい景色をイメージしながらこの1か月を過ごしたい。フィニッシュのタッチをしたあとに笑顔で終わっている姿を見てもらえるように頑張りたい」と話していました。

キャプテン水沼尚輝選手「切磋琢磨するようなチームに」

競泳・日本代表のキャプテンを務める水沼尚輝選手は「この土地でオリンピックをやるという実感がわいてきてモチベーションが高くなった。あとは上げていくだけなので、得意のレース後半の泳ぎを仕上げていくことと、スピードを上げていく作業をしていきたい。キャプテンとしては切磋琢磨するようなチームを作りあげていきたい」と話していました。

そのうえで「自己ベストを出すことと、パリで自分たちが泳ぐ姿を見てもらって、1人でも多くの人の心に残るレースをしたい」と決意を語りました。

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