日本は、この大会の予選ラウンドで6大会連続のオリンピック出場を決め、23日、タイで行われた決勝では初優勝をかけてイタリアと対戦しました。

日本は開始直後から平均身長で上回るイタリアに攻守で圧倒され、第1セットと第2セットをいずれも17対25で失いました。

それでも第3セットは競り合いに持ち込み、エースの古賀紗理那選手や途中出場の井上愛里沙選手がバックアタックを効果的に使って得点を重ね、25対21で奪い返しました。

第4セットはリードされる苦しい展開となるなか、準決勝のブラジル戦でチームトップの得点をあげたチーム最年少、22歳の和田由紀子選手が立て続けにスパイクを決めて追い上げました。

しかし最後は古賀選手が相手のブロックにあって20対25で押し切られ、日本はセットカウント1対3で敗れて準優勝となりました。

日本は、オリンピックの前哨戦とも言えるこの大会を通じて世界ランキング上位のトルコやブラジルから勝利をおさめるなど、チームとしての成長を見せ、パリでの躍進に期待を抱かせる戦いを繰り広げました。

キャプテン 古賀紗理那「本当に誇りに思っている」

日本のキャプテン、古賀紗理那選手は決勝を戦ったことについて「日本は他のチームに比べて身長が小さいが、そういうチームがこういう舞台に立てたということを本当に誇りに思っている」と笑顔で話しました。

オリンピックに向けては「今大会はサーブがいいときは日本のペースでプレーできていたのでそれを強みにしつつ、より精度高く、細かいところまでチームで話しながらオリンピックに向けてやっていきたい。しっかりと自信を持って戦っていけるようにチームとしてまた強くなっていきたい」と意気込んでいました。

眞鍋監督「決勝にいけたことはいい経験になった」

日本の眞鍋政義監督は「この大会で、パリオリンピックの出場権を獲得できたということ、決勝にいけたということは選手たちのいい経験になったと思う」と話しました。

そのうえで、メンバー全員がオリンピックの予選を戦うのが初めてという中で結果を出してきたことについて「キャプテンの古賀選手を中心に自主的に集中力を切らさず頑張ってくれたことがすごく大きな成長だと思う」と振り返りました。

そして、オリンピックに向けては「選手、スタッフと話し合って目標をどこにするか決めていきたいと思う。次の目標へ向かってまた挑戦していきたい」と話していました。

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