(23日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会北見地区Aブロック1回戦 美幌1-11網走桂陽)
1点を追う二回2死二塁の好機に、美幌の主将・窪田暖大一塁手(3年)が中前に適時打を放った。一塁上で指を1本立てて、「まずは1点」。応援席の歓声に応えた。
美幌は今年、1年生が7人入部して計12人(2年生3人、3年生2人)に。単独チームで出られるようになった。春の地区大会は6年ぶり、夏は4年ぶりだった。
窪田主将は東京・八王子市出身。農業に関心があり、「地域みらい留学」制度を利用して農業系学科のある美幌を選んだ。1学年上の部員はゼロで、当時の3年生が引退すると、同学年の三谷清仁捕手と2人で「いつか単独で」と思い描いてきた。
適時打は、この回の円陣でチーム全体のねらい球とした直球を迷わずに振り切った。その裏には一塁線の強い当たりを横っ飛びで好捕。攻守でチームを引っ張った。
春の地区大会は五回で0-12と大敗。夏は六回で終わったが、1点は取った。指で示したもう一つの意味、「1勝」は秋も単独で出られる後輩たちに託した。
「単独チームとなり、学校全体からも応援されている。感謝の気持ちで練習を積んでいってほしい」(古源盛一)
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