社会人野球第46回JABA日立市長杯決勝(17日・日立製作所野球場)
○日本製鉄鹿島4-1三菱重工East●
日鉄鹿島・生田目忍主将(26)
今季のチームスローガン「覚悟の証明~やるなら今しかねえ~」を体現してみせた。
決勝の八回裏1死三塁の好機で、絶好調の3番・樫村昌樹が敬遠された。奮起しないわけがなかった。「僕は4番だ。なめんじゃねえ」
今大会ここまで19打数4安打、打率2割1分1厘と振るわなかった。準決勝(JR東海戦)では、樫村が3本塁打を含む4安打7打点と大当たりした陰で、4打数無安打。「樫村に負けられないと力みが出た」という。
しかし、この打席は気迫が上回った。前打席で空振り三振していたフォークに狙いを絞り初球からたたくと、打球は左前へ。三塁走者をホームに還し、一塁塁上でベンチに向かってほえた。「ここまで迷惑ばかり掛けていた。チーム皆が打たせてくれた」と感謝した。
中島彰一監督は就任2年目の主将について「責任感が強い分、硬くなるところがある」と評する。その上で「最後はバットを振り切ってくれた。あの一打が優勝するための大事なポイントだった」と称賛した。
「昨年の優勝は運もあったが、今年は実力がついてきた。充実した戦いぶりだった」と中島監督。躍進を期待させる大会連覇だ。【田内隆弘】
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