第106回全国高校野球選手権静岡大会(朝日新聞社、静岡県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が22日、焼津市内であり、参加108チームの対戦相手が決まった。

 春季県大会で優勝した加藤学園は浜松北―韮山の勝者と、準優勝の静岡は伊豆伊東―浜松西の勝者とそれぞれ対戦することが決まった。昨夏の静岡大会を制した浜松開誠館は常葉大菊川―静岡学園の勝者と初戦を迎える。

 大会は30日に開会式があり、試合は7月6日から草薙球場やちゅ~るスタジアム清水などでおこなわれる。順調に進むと決勝は29日だ。

静岡大会の展望

 (前年優勝校 浜松開誠館 前年参加チーム数107)

 春の県大会4強の加藤学園、静岡、浜松開誠館、東海大静岡翔洋に加え、昨秋の県大会を制した藤枝明誠が中心の展開になりそうだ。

 春優勝の加藤学園は接戦をものにする勝負強さが際立つ。強気の投球が光るエース小沢亨彦ら投手を中心に守りを固め、バントや走塁を絡めて効果的に得点する。公立の伝統校・静岡はピンチに強い谷脇健心ら投手陣が安定し、集中打が光る打線は石垣拳、和田琉汰が鍵。昨夏覇者の浜松開誠館は塚田暖琉ら打線に長打力があり、制球に優れた松井隆聖ら投手層が厚い。

 東海大静岡翔洋は伸びのある直球が持ち味の入江悠斗が急成長した。藤枝明誠は、堅い守備と秋季大会でも見せた粘り強い攻撃で上位を狙う。

 最速152キロ、身長198センチ、体重110キロの知徳の大型右腕小船翼にも注目が集まる。(斉藤智子)

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