第106回全国高校野球選手権山梨大会の組み合わせ抽選会が20日、甲府市内であり、参加34校32チームの対戦カードが決まった。開幕は7月7日。日本航空の藤森友基主将が開会式で選手宣誓し、甲府昭和と青洲の開幕試合で熱戦が始まる。

 抽選ではまず、春の県大会で優勝した山梨学院(第1シード)と準優勝の日大明誠(第2シード)が、ステージ上のトーナメント表にチーム名の札をかけた。続いて4強の日本航空と駿台甲府、8強の吉田、東海大甲府、帝京三、甲府一がそれぞれ抽選。シード枠が埋まった後、残り24チームの主将たちが順にくじを引いた。

 春夏連続で甲子園出場を目指す山梨学院と、2年連続で夏の甲子園出場を狙う東海大甲府はともにAブロックに入った。両者とも勝ち上がると準々決勝での対戦となる。

 今年は全チームとも初戦が1回戦となる。

 抽選会の後、開幕試合を引き当てた甲府昭和の前田匠大郎主将は「自分たちの一番最高なプレーができるようにしたい。打つチームなので、どんどん打っていく」と意欲を見せた。青洲の小林一茶主将も「自分たちの試合が夏の大会のスタートになる。本当に気持ちを入れて頑張る」と決意を語った。

 笛吹と対戦する山梨学院の中原義虎主将は「どこが相手であれ、自分たちの野球をしっかりやる。甲子園に行って勝つことが目標」。日大明誠の本馬翔太主将は「初戦は大事。勝って流れをつかみたい」と意気込みを見せた。(豊平森、米沢信義)

     ◇

 選手宣誓を務めることになった日本航空の藤森友基主将(3年)は「ずっと宣誓にあこがれてきたんです」と笑顔を見せた。

 選手宣誓には13校の主将らが立候補し、抽選に。藤森主将の順番は最後だった。「残り物だから厳しいかな」と引いたくじに「宣誓者決定」の文字を見つけ、胸が躍った。

 主将としてチームをまとめるが、試合では外野手の控えに回ることが多い。それでもグラウンドの選手をサポートする役をこなし、チームを鼓舞する声援に力を入れる。

 宣誓の内容は「チームの仲間と相談して考える」という。「高校球児の代表として、今までお世話になってきた方々への感謝の気持ちを伝えたい」(米沢信義)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。