米国遠征から帰国直後、取材に応じた細谷真大選手=千葉県成田市で2024年6月13日、高野裕士撮影

 サッカー・J1柏レイソルのFW細谷真大選手(22)が、貴重なアピールの場で結果を出した。パリ・オリンピックの男子代表メンバー発表前ではU23(23歳以下)日本代表として最後の活動となった米国遠征でゴールを挙げた。

 「最低ラインの仕事ができたと思う。もっと点を取らないといけない場面もあったので、より引き締めてやっていかないといけない」

 13日に帰国直後、千葉県成田市内で取材に応じた。米国遠征では、同じくパリ五輪に出場するU23米国代表と2試合を戦った(1戦目は非公開)。11日(日本時間12日)の2戦目で、日本は米国に2―0で快勝した。

 「(メンバー発表前の)ラストの遠征で、チーム全体としてもその点を意識していた。連係(の確認)を含めて良い期間だった。(攻撃面では)ゴールを取るところもそうだし、より結果にこだわった」

 自身は2戦目で、1―0でリードしていた後半開始から出場。後半24分、ドリブルで持ち上がったMF三戸舜介選手(21)=スパルタ=のシュートを相手GKが前にこぼしたのを見逃さず、利き足とは逆の左足で押し込んでチーム2点目を挙げた。

 「ゴールのより近くに立っていたかった。舜ちゃん(三戸選手)がパンチ力のあるシュートを打てることは頭の中に入っていた。(GKがボールを)こぼすだろうなと思った。しっかり前にこぼれてくれたので、決めるだけだった」

 この日は得意とする最前線からのプレスでGKのミスキックを誘い、MF藤田譲瑠チマ選手(22)=シントトロイデン=の惜しいシュートにつながる場面もあった。

 「後半の頭から(の出場)だったので、より前に行く姿勢を出したかった。自分の持ち味としているものを出せたと思う。そこは引き続き、しっかり出していけたら良い」

 米国には昨年10月にもアウェーで親善試合を戦い、1―4で完敗していた。

 「前回負けている相手でもあったので、そういった意味でも勝てたのは大きかった。(五輪出場チームの)レベルに自分たちもついていけている実感はある」

 パリ五輪のメンバーは7月3日に発表される予定だ。

 「ゴールは取れたけど、もっとやらなくてはいけないところは見えた。ここから(柏に)帰って数試合あるけど、そこで良い結果を残せるように練習から良い準備をしたい」【構成・高野裕士】

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