初戦での対戦が決まり、握手を交わすトヨタ自動車の藤原航平監督(左)と沖縄電力の平田太陽監督=東京都港区で2024年6月16日、宮武祐希撮影

 第95回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が16日、東京都内であった。前回大会優勝で推薦出場の豊田市・トヨタ自動車は大会第1日、7月19日の開幕試合で、10年ぶり出場の浦添市・沖縄電力と対戦することが決まった。

 抽選会で最後にくじを引いた沖縄電力が開幕試合の相手に決まったトヨタ自動車の藤原航平監督は「なんとなく、近畿か、九州かなと予想しながら(見ていた)」と笑顔を見せた。練習試合を含めて近年は対戦がなかったが、「九州の厳しい予選を勝ち抜いてきた強豪。投手がすごくいいイメージがある。打者も力があり、手ごわい相手」と相手の印象を語った。

 推薦出場のため予選のないシーズンとなったが、5月のJABA九州大会では優勝した。「選手たちは去年よりレベルアップしようと、いろいろな挑戦をしてくれている。見に来た人に喜んでもらえるような野球を見せたい」と手応えをにじませた。

 一方の沖縄電力は、出場チームの中で最長10年のブランクを経て出場する。2年前は会社の業績不振による影響で公式戦自粛の苦しみを味わっただけに、今大会に懸ける思いはひとしおだ。

 平田太陽監督は表情を引き締め、「どこが相手でもチャレンジャーだが、トヨタ自動車は素晴らしいチーム。開幕戦の緊張感にのまれないよう注意し、投手陣がどれだけ踏ん張ることができるか。2年前は公式戦を自粛し、昨年は有志が遠征費を寄付してくれた。結果で恩返ししたい」と意気込んだ。【円谷美晶、黒詰拓也】

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